利用者の声(トレーニングを受けた感想)



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システムエンジニアとして内定後、 センターを利用。センターではオフィスソフトを中心にトレーニングを実施。(Aさん)

私がセンターで学んだのはズバリ、「実戦的なパソコンスキル」です。 私は大学4年の1年間、大学の授業と並行して週2から3回のペースで、 こちらの就労支援にかよいました。 大学卒業と同時に就職し、今もセンターで学んだノウハウを生かして 未熟ながらもシステムエンジニアとして働いています。 今回は、私がセンターにかよった1年間で学んだ内容について 簡単にご紹介させていただきます。
私が取り組んだのは、以下4点です。 1.音声パソコンのスキルの習得 2.Officeソフトの基礎学習 3.Officeソフトの実戦演習 4.その他就労に向けての準備 以下それぞれについて説明いたします。
1.音声パソコンのスキルの習得
私はこのセンターに通う前、 1度も音声パソコンに触れたことがありませんでした。 初めは、パソコンの声を全く聞き取ることができず、 操作が思うようにできないので、少し不安でした。 ですが、職員の方が私のレベルに合ったカリキュラムを作成してくださり、 毎回ほとんどマンツーマンに近い形で指導してくださったので、 着実に音声パソコンのスキルを伸ばしていくことができました。 初めはゆっくりに設定していた読み上げもだんだん速くし、 約3か月程である程度思い通りに操作できるようになりました。
2.Officeソフトの基礎学習
音声パソコンに慣れてくると、Word や Excel などの、 Officeソフトの学習が中心になりました。 センターの就労支援では、学校や他のパソコン教室などとは違い、 ビジネスでよく使われる機能を中心に学ぶことができます。 具体的な内容としては、 メール、Web検索、ビジネス文書の作成、データの集計と分析、 また、プレゼンテーションの作成などです。 ただソフトウェアの機能を覚えるのではなく、実際に仕事で必要になる作業を、 実践的な教材を通して学ぶことができました。
3.Officeソフトの実戦演習
Officeソフトの使い方を覚えると、あとは演習が中心になりました。 視覚障害者がパソコンで就労を目指す上では、2つの問題があります。 ひとつめは、どうしても健常者より操作に時間がかかってしまうこと、 もうひとつは、誤字、脱字などの誤操作が心配されることです。 センターでは、その二つの問題をクリアするために、 1度習った内容について、繰返し演習を行います。 類似した課題に繰返し取り組むことで、 操作のスピード、正確さを高めることができました。 練習の甲斐あって、職員の勧めもあり、 センターの訓練生として出場した、 「東京都障害者技能競技大会」の「パソコン操作の部」で 金賞を受賞することができました。 さらに就職後には東京都代表として、全国大会に出場し、銅賞を受賞しました。 最終的には、全国大会での結果が評価され、 東京都から都知事賞をいただくに至りました。
4.その他就労に向けての準備
上述したパソコンスキルのほかにも、ビジネスマナーの研修、模擬面接、 進路相談など、就労に際しての様々なサポートをしていただきました。 また、新年会などのイベントもあり、職員の方々とはもちろん、 利用者同士でのコミュニケーションも活発なので、 仕事や生活に関する情報交換の場としても有効活用していました。
以上が私がセンターで学んだことです。 もちろん、センターに通う方の目的はさまざまなので、 10人いれば10通りの学び方があると思います。 あくまで1例としてご参考にしていただければと思います。

学校卒業後、センターの就労移行支援を利用。ヘルスキーパーとして就職(Bさん)

私は、2011年6月より10月までの4ヶ月間、視覚障害者生活支援センターにてヘルスキーパーを目指し、訓練を受けました。 その中で、ヘルスキーパーに必要なパソコンスキル、マッサージスキルの向上に繋がる指導をして頂きました。 パソコンでは、ジョーズという画面読み上げソフトを使いながらワード、エクセル、メール、インターネットを学び、 ビジネス文章作成、関数を使ったエクセル計算、ビジネスメールの書き方、インターネットの検索方法などを学びました。
また、就職活動にも協力してくださり、面接の練習や、履歴書の書き方、ビジネスマナーなどをご指導頂きました。 就職活動をする上で、くじけそうになったり、頭を抱えたりしたことも多々ありましたが、先生方は、時に優しく、時に厳しく接してくださり、非常に丁寧なご指導をしてくださったので、心強かったです。 そんな先生方の手厚いご協力により、大手企業へ就職することができました。
就職先がなかなか見つからなかった私に光がやっと刺したのは先生方のおかげです。 本当にありがとうございました。
また、一緒に勉強した仲間にも恵まれ、毎日和気あいあいと楽しく過ごすこともできました。 センターで過ごした時間は、貴重なものであり、一生忘れることがないと思います。 私たちの就職に向け、全力をつくして温かく丁寧に指導してくださる先生方なので、前向きにトレーニングを受けることができますし、自分の足りないところを徹底的に訓練することができます。

老人ホームに機能訓練指導員として就職。センターの機能訓練終了後、就労移行支援を利用。(Cさん)

私は、まずはじめに生活支援センターの機能訓練で訓練を受けました。そこで、歩行訓練、基本的なパソコン操作などを習った後、マッサージの資格を活かし、再挑戦できればと思い、生活支援センターの就労の訓練を受けました。先生方と話し合いながら、訓練を進めていきました。パソコン操作やマッサージ実技だけでなく、就職活動の際も面接や履歴書の書き方などアドバイスをいただきました。その結果、老人ホームに機能訓練指導員として、再就職することができました。就職先が決まり、自宅から職場までの通勤経路の確認や職場内の案内もしていただきました。
センターでは、一人ひとりのニーズにあった訓練をしてくれたので、助かりました。有難うございました。

会社の休暇を使ってセンターを利用。(Dさん)

徐々に視力が低下し、活字を読むことが困難になってきました。仕事を続けることも難しいと自信をなくしていました。パソコンは皆無に近いところから開始しましたが、 支援センターでは、個人の理解度に合わせて教えてもらえるので、とても助かりました。
画面読み上げソフトを使い、書類の作成や計算などできないと思っていたことが可能となりました。パソコン以外にも歩行訓練や点字を学ぶことができ、講座等の情報も教えてもらいました。
センターに通う方々をはじめ、様々な方々が社会の中で頑張っておられることを知り、元気をいただきました。また、ビジネスマナーを学んだり、悩みがあった時には先生方に良きアドバイスをいただくことで、今後の方向性が見えてきました。
自信を取り戻せたこと、前に進む勇気をいただけたこと、このセンターに通うことができて本当に感謝しています。


郵便番号 162-0054
住所    東京都新宿区河田町10-10
電話番号 03-3353-1277
ファックス 03-3353-1279
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